以下に、洲本城の見所をご説明いたします。なお、詳細をクリックすることで、洲本城のそれぞれの見所を、地図と合わせてくわしくご覧になることができます。大きな写真も掲載していますので、洲本城史跡散策の参考にどうぞ。
① 大手門
脇坂安治在城のころと思われる城絵図には、この大手口はのっていない。そのため、この大手門は、いつごろ、どういった目的で作られたのか、ということがはっきりとわかっていないままである。
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② 二段積みの石垣
馬屋郭(うまやくわ)の北東部に存在する石垣。低い石垣を二段積み重ねて石垣を高く見せるのは、石垣の初期の頃である。
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③ 紀淡海峡を望む
馬屋郭(うまやくわ)から、紀淡海峡をのぞむことができる。高台になっているこの場所からはサントピアマリーナ、ヨットハーバーはもちろん、由良・友が島もみえる。
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④ 二重の稜線がある石垣
南の丸南東部の石垣は、およそ4メートルほど拡張されており、旧稜線と二重になっている。急遽石垣を拡充する必要性に迫られたのだろうか。
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⑤ 日月の池(じつげつのいけ)
谷地の湧き水を、石垣を築いていけにしている。また、近くには井戸もある。山城としての生命線であった水はここから得ていた。
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⑥ 洲本城で最も古い石垣
大阪湾、紀淡海峡が広く見渡せる石垣。洲本城では、もっとも古い石垣である。
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⑦ 洲本城東部第一線の石垣
文禄・慶長初期の石垣で、高く、長く築かれている。
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⑧ シノギ角(ずみ)
石垣の隅角が直角ではなく、鈍角のものをシノギ角とよぶ。これは、古い石垣の構築法である。
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⑨ 東一の門
武者溜の東端部にある。この門をくぐると城内に入ることとなる。
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⑩ 本丸への大石段
本丸南の虎口へとつうじる、広く大きいつくりの石段。洲本城の威風を感じることができる。
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⑪ 本丸南の虎口
大きな柱を受けた石が残っており、ここにはかつて頑丈な門が作られていたのであろうことを伺わせる。
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⑫ 本丸
城の中心部で、北側には大天守と小天守の天守台がある。かつては、ここに建築された天守閣を、城下の人々が仰いでいたのでだろう。
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⑬ 天守より見る眺望
城下のみならず、海上を一望できる。かつては水軍の城として築かれた洲本城ならではであろう眺めは、現在、洲本八景の一つとして数えられている。
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⑭ 本丸北の虎口
本丸南の虎口同様、堅固な門を支えていたであろう礎石が相対するように残されている。
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⑮ 鏡石(かがみいし)
敵兵を威圧し、本丸を守るための石。鏡は邪悪なものを退ける力がある、とされることから、重要な北の虎口に鏡石を配置したのだろう。
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⑯ 天守台の南西の隅角部
関が原の戦いの後の改築と思われる。算木(さんぎ)積みとよばれる。
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⑰ 搦手口(からめてぐち)
本丸近くの、三熊山北斜面の急峻な要害は天守を守る。恐らく、かつてはここが大手口であったと推測されている。
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⑱ 残念石
西の丸へ行く途上、右手に出てくる。洲本城で現在発見されている唯一の残念石。
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⑲ 南の丸
本丸の南側を守る大きな郭。
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⑳ 本丸台南面の石垣
関が原の戦いの後の増改築であると思われる。
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芝右衛門狸(しばえもんだぬき)の祠
芝衛門狸は、かつて三熊山に住んでいたといわれる大狸。主郭跡の片隅には、芝右衛門狸をまつる祠があり、中には狸像がまつられている。
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八王子木戸
大永6年(1526)、安宅隠岐守治興が、洲本城を構築の際勧進したもの。炬口の戎神社とともに洲本城の鎮守の神社である。 蛇の神様を祀っているという。巨大な石があり、信仰の対象であったようだ。
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西の登り石垣
登り石垣は、西と東の二箇所存在している。この登り石垣は、全国でもわずか三箇所しか残っていないため、貴重なものである。しかし、保存状態はあまりよくない上に、草木が生い茂っており、ハチやヘビのほか、崩落の危険がある場所でもあるために、現地に確認に行くのであればしっかりとした長靴、長袖の装備で行くことをお勧めする。また、三熊山登山道を歩いて登るといくらか確認することもできるので、どうしても見たい、という場合はそちらをお勧めする。
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脇坂安治実母の住居跡
大石段手前に、かつて脇坂安治の実母が住んでいたとされる。
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シロミノヤブムラサキ
和名:シロミノヤブムラサキと名づけられた、世界で唯一確認されている木。洲本市の天然記念物でもある。クマズラ科ヤブムラサキの一種で、実は一般的には紫だが、白い実と白い花冠がなることからこの名が付いた。。世界中で、この株以外に白実は報告されていない品種。6月上旬に白い花を咲かせ、11月上旬には実も白くなる。
(場所:洲本城本丸から、籾倉~西の丸方面へ進んでゆくと、すぐに現れる。搦手口の側。現在は、貴重なこの植物を保護するため、鉄の柵で周囲を覆っている。)
東の登り石垣
登り石垣は、西と東の二箇所存在している。この登り石垣は、全国でもわずか三箇所しか残っていないため、貴重なものである。しかし、保存状態はあまりよくない上に、草木が生い茂っており、ハチやヘビのほか、東の登り石垣は特に崩落の危険が高いので、実際に見に行くのはお勧めしない。安易に見学に行くと、大怪我する可能性もある場所だということを付け加えておく。
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